第2種電気工事士に合格した話
第3子育休中、第2種電気工事士の資格を取りました。
筆記・技能ともに完全独学です。
そのときの話をまとめたいと思います。
なぜ第2種電気工事士の資格を取ろうと思ったのか
家の電気のスイッチを交換したかったからです。
第2子育休中に、家から自転車で行ける範囲にホームセンターがあることを知り、うろうろしていると電気のスイッチが売っていました。
そこで、ワイドハンドル形スイッチなるものが売っていました。
我が家のスイッチは昔ながらのフルカラーというやつで、(↓↓こういうやつ)
これをこういうヤツ↓↓ に変えたいと思いました。
ホームセンターでこのスイッチのパッケージを見てみると、取り付けには第2種電気工事士の資格が必要といったことが書かれており、ならば自分で取りましょう!と決めたのでした。電気のスイッチ交換以外にももしかしたら配線をいじりたいことがあるかもしれないし、役立つかな、と思いました。
その後、第3子を妊娠したので、第3子育休中に取得することにしました。
筆記試験の勉強時間と教材
筆記試験の勉強に費やしたのはTotalで約46時間です。Studyplusで細かく勉強記録をつけていました。
筆記試験に使用した教材は以下の2つです。
↑
8/17くらい~10/4で11時間19分。
これをなんとなく読んで、各章ごとに巻末の練習問題を解きながら(といいつつ解けないので答えを見ながら)、わけのわからないまま1周終わり、2周目もなんとなく読みました。2周目読んでもまだ「いまいちよくわからん。」といった理解度でした。
↑
9/16~10/4で34時間48分!
第3子は2020年2月生まれです。筆記試験は上期で受けるつもりでした。この場合、最頻の乳飲み期も過ぎて、多少の外出も可能だと考えました。
ところが、コロナで外出自粛です。
第1子は小学生。第2子は保育園児。どちらも休校・休園となり3月4月5月は勉強どころではありませんでした。特に小学生の学びを止めないことに必死でした。
常に手に取れるところにテキストを置き、たまにペラペラ見てはいましたが(3月4月の勉強時間はTotalで2時間半ほど)、これは上期の試験に間に合わないな、と思っていたところ、5月の上期試験は中止となり、下期に延期されることとなりました。
結局まともに勉強し始めたのは8月。最初のうちは上の子たちがいない日中にやっていました。が、とても終わらないな、と焦りはじめ、子たちが寝たあとの夜も勉強に充てていました。とはいえ、下2人は途中で泣いて起きるのでそこであきらめて寝る、という感じでした。
過去問を解くにあたって、1つ工夫した点があります。
それは10章ある分野をそれぞれ5分割したことです。
どういうことかというと、第1章にあたる「写真鑑別」は問題数が145問。これを5分割して1~29問目が範囲①、30~58問目が範囲②といった具合で、第2章~第10章も同様にそれぞれの章に掲載されている問題を5つの範囲に分けて、まずは範囲①を10章分、それが終わったら範囲②を10章分やる、というやり方にしました。
このやり方だとまんべんなくバランスよく全範囲を網羅できると思ったからです。
結果、過去問はほぼ2周できたのですが、最後やりきれなかったのは範囲⑤の最後のほうだったので出題頻度の低いもの、ということで「最後まではできなかったけど大丈夫」と気持ち的に割り切ることができました。
筆記試験当日
体験記で「男性だらけ」というのを見てはいたけど、まあ本当に男性だらけでした。TOEICの会場もかなり広いところもあると思いますが、それ以上にかなり広い会場に、おそらく9割くらいが男性。たまに女性をみかけると「お、仲間♪」とうれしくなりました。
出題はほとんど見たことあるような問題で、この試験は過去問を解いていれば合格できる試験だということを確信しました。1時間ほどで見直し2回まで余裕で終わりました。
帰りの電車の中で技能のテキストを買おうとしたらAmazonでは売り切れになっていて、楽天で買いました。前日まではAmazonでも売ってたのに。
材料と工具はもっと前の8月くらいに買ってました。
技能試験の勉強時間と教材
技能試験の勉強時間(勉強+練習)はTotalで25時間でした。
使った教材と材料・工具は以下です。
ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット 基本工具+P-958VVFストリッパー DK-28 特典ハンドブック付
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: Tools & Hardware
すい~っとが届いて、すぐに付属のDVDを一通り見た後はしばらく休憩。11月から本格的に練習を始めました。本番が40分なので、一応毎回40分を計りながら、候補問題をNo.1から順に取り掛かります。
No.1は工具の取り扱いとか材料の取り扱いの確認からだから、めちゃくちゃ時間かかりました。2時間くらいかけたのではないか。
2mmのケーブルは切るのも大変。1.6㎜でも3本になるとスリーブに入れるのも大変。圧着も大変。女性は不利、というのがよくわかりました。私は結局買わなかったけど、圧着工具はミニ版があるらしいので、そちらを使うのも考えたほうがストレスなくできるのかも。
No.6くらいまでくると、工具の扱いもだんだん慣れてきました。ただ、ずっと0歳児が下でハイハイしているところで作業していたので、スリーブからはみ出たのを切った芯線を1本たりとも落としてはならぬ。となかなかの緊張感をもってやっていました。
私が用意したのは練習材料1回分だったので、1作品作るたびに、器具をケーブルから取り外さなければならず、これをはずすのもなかなかに時間をくいました。なので、ケーブルの接続は途中から差込コネクタを使わず、全部スリーブでやっていました。(差込コネクタからケーブル抜くのが大変だったから)
No.1~13まで1周するとだいたい作業にも自信が持ててきました。1周したあとは、複線図を描く練習と、最終日にダメ押しの自信ないNo.11。ボンド線の結線をやっていなかったので、当日に練習しました。
技能試験当日
やはり技能試験も男性だらけです。3人掛けの長机に2人ずつ。
材料はゆうパケットプラスくらいの大きさの箱で配られ、内容を見るとだいたい何番の問題かわかります。材料の内容から配線をイメージして時間が来るのを待っていました。そんなイメトレもあり、練習も最後のほうはだいたい40分以内で完成させられていたので、余裕をもって完成させられました。
なかなかに美しい仕上がりだったので、写真を撮って帰りたいと思ったほど。
感想
電気の勉強、学校の理科で習った程度の知識しかない状態で始めたので、テキスト1周目は本当にちんぷんかんぷんでした。でも、技能も終わった今、写真鑑別はかなり余裕だろうなぁと思います。複線図も。理論はやっぱり難しいと思います。
この勉強をしてから外を歩くと、本当に各戸に電線の引き込み口があって、ターミナルキャップとかついているんだなぁと感心してしまったりしました。初めての知識だったけど、トライしてよかったと思っています。家の電気のスイッチを交換できたときにもっとそう思うんだろうと思います(今は免状が届くのを待っているところ)
大丈夫、できた!とは思いつつも、合格発表までは多少不安はあり、テキスト類も全部手元においていました。合格発表を見てテキストと練習材料の残りはメルカリに出品し1週間ほどですべて売れました。次なる挑戦者が無事に合格できることを祈っています。
工具はまだ手元に置いています。