他人に給料を払うということ
夫の会社、スタートアップなのに新卒社員がいます。
創業は2020年10月。現時点で何の利益もありません。
夫自身、知り合いから少し仕事をもらって多少の収入を得たりはしていますが、それでも人を雇えるほどではありません。
新卒くんと創業メンバー
起業系のイベントか何かで知り合って以来、お手伝いをしてくれていた子だそうで、大学卒業と同時に、今年の4月から夫の会社に正式ジョインしたということです。
この新卒くん、けっこう勇気があると思います。だって、給料を払ってもらえるかどうか、先々存続していけるかどうかもわからないなんの実績もないスタートアップに入社しようというのだから。
そしてそのご両親も胆の据わった方々だなと思います。大事に育てた我が子が、確実に苦労するのがわかるところへ飛び込もうというのに特に反対もされなかったそうです。
もちろん、メンバーは夫とその新卒くんの2人だけではなく、面白そう!とスポットで協力してくれている方はいるそうですが、この方たちはボランティアです。
悪く言えばやりがい搾取。全員にかは知りませんが、株式をいくらか渡しているそうなので、よく言えば出世払いです。
いざ給料日
そんな状況の中、夫の会社は25日を給料日と定めたそうなので、先日初任給を振り込みました。私が。
夫のインターネットバンキングのアカウント管理を私がしていたりするので、これまでもちょこちょこ頼まれて夫の口座から振り込みをしたことはありましたが、6桁の金額を会ったこともない他人に振り込むというのはなかなか抵抗がありました。
生活費の支払いとして使っている口座で、今は放置すれば残高が増えることのない口座から働きぶりも知らない他人に6桁金額です。けっこうなインパクトです。
やはり事業をやっていくにあたって重くのしかかるのは人件費なのだな、と実感します。
新卒くんはこの初任給でちょっと良いPCを買ったそうで、仕事に邁進していくつもりでいてくれているようです。
最後に
私は一般企業のサラリーマンですが、私も給料に見合うだけの働きをせねばな、と少しピシッとした気持ちになりました。